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>ちゃぶ台に証文をぶわーっと並べて、算盤をパチパチ。そしてこうだ。「もうあかんわ! あかんて!」
>喜美子はケラケラと爆笑しております。マツに笑い事やないとたしめられても、こうだ。
>「笑わないとやってられん。こんなぎょうさん、ツケツケツケ、まだツケや!」
>「まだあるよ、まだあるよ!」マツもノリノリになって、ツケを足します。

>視聴者も振り切って笑うしかない、そういうツケツケラッシュに突っ込んできおった。
>もう、NHK大阪の『スカーレット』展には、ジョーの顔をプリントしたサンドバッグ展示があってもええと思う。
>【うちにもジョーがいた! 昭和のダメおっちゃんエピソード投稿コーナー】なんてのもええと思う。
>深刻にジョーのダメっぷりを描けば、それはそれで傑作にはなる。
>そこを朝ドラだから笑いに包む、そのバランス感覚がたまらん。

>ジョーは、もう何から何までツケにしたらしい。
>払えないはずがない一円のツケ証文に、喜美子は爆笑しております。
>マツはしみじみと言う。皆さん優しい。足挫いても助けてくれはった。だから一円でも返そうとしているって。
>返せないなら意味ないやん。喜美子はそう突っ込みますが。おぅ、せやな。喜美子はだいたいの借金はわかったそうです。

>マツは内職でも追いつかへんと言います。そらそうよ。転覆しそうな船から、升で水を掻き出すような絶望感やね。
>喜美子は、もっと前に言うて欲しかったとは言う。大阪から金も送ると。それ……学費やな……。
>これもなぁ。喜美子が借金を把握していたら、進学は諦めていた。
>ジョージ富士川サイン会にも行かず、草間宗一郎とも再会していない。そういうことやろなぁ。

>マツはこう言います。「喜美子に帰ってきて欲しいねん。久しぶりに大きな声出して笑った。ありがとう」
>喜美子が一日戻るだけで、ここまで借金に辿り着ける。
>これも高い知略あればのこと。それだけではなくて、家族を元気にするパワーがあるのです。
>確かに喜美子はすごい。安っぽいヒロインの主人公補整でなくて、どこに行っても周囲をキラキラさせる力があるよね。
>あんな地味な格好なのに、いつもキラキラしてる。そりゃ近くにいて欲しいわ。

続きます