2021年大河ドラマ(第60作) 青天を衝け

【物語】

物語のはじまりは、藍に染まった血洗島村から。

栄一(吉沢亮)は、
藍染めの原料となる藍玉づくりと
養蚕を営む百姓の家に生まれた。
職人気質の父(小林薫)と慈愛あふれる母(和久井映見)のもと、
近隣に住む従兄弟たち(満島真之介・岡田健史)とともに育つ。
栄一(吉沢亮)は、頭の回転は早いが、
大人や権力に物怖じしないやんちゃ坊主。
水戸学に心酔する年上の従兄・惇忠(田辺誠一)からは
学問のいろはを学び、
2歳上の喜作(高良健吾)とは何をやるにも一緒で相棒のよう。
そんな二人の憧れの的は、
惇忠(田辺誠一)の妹である愛らしい千代(橋本愛)だ。
血洗島村のそばには中瀬河岸という船着場があり、
利根川を通じて江戸の文化や経済が
いち早く伝わる情報の交差点でもあった。
ジャパンブルーを生み出す藍の葉が揺れるこの村にも、
ペリー来航から始まる維新の足音が
すぐそこに迫っていた。

官尊民卑なんて、くそくらえ。百姓からの脱却を決意!

商才に長けた職人気質の父・市郎右衛門(小林薫)の背中に学び、
栄一(吉沢亮)は商売の面白さに目覚めていった。
しかし17歳の頃、人生を変える最初の事件が起こる。
御用金を取り立てる代官に刃向かい、理不尽に罵倒されたのだ。
栄一(吉沢亮)は、官尊民卑がはびこる幕府の
身分制度に怒りを覚え、決意する。
「虐げられる百姓のままでは終われない。武士になる!」。