藤原為時は若い頃、大学寮で紀伝道(歴史、主に中国史を学ぶ学科)を専攻していたが、
二、三年後輩には後に赤染衛門の夫となる大江匡衡がいた。
匡衡は為時を「凡位を越える詩人」と評しており、親交があったとしてもおかしくない。
まひろと道長が幼い頃に偶然めぐり合って恋に落ちるような無理やりな話にしなくとも、
こちらの縁を使って二人を接近させても良かったかも。