再評価って言い方はちょっと微妙。
当時評価されなかったかといえばそんなことはない。
クリエイター、知識人、ツイッター界、2ちゃんの不肖長文(笑)などなど、
理不尽、皮相、卑劣、浅薄なバッシングに抗して声を上げて擁護した人間はいっぱいいた。
他ならぬNHK自身の内部評価がすこぶる高かったことも真実。

しかし、現播磨守やウヨク、また(ウヨが牛耳る)2ちゃん、お気軽商売のマスコミ(基本視聴率に飛びつく以外能がない)、
「保守派ー昔は良かったー」が大勢を占めるブロガー&ツイ界(こいつらが2ちゃん与党)、果ては片山ウソつきのような
極右政治家あげてのバッシングを跳ね除けるだけのパワーは残念ながらなかった。
さらに、こういうネガキャンの延長上に、価値があろうとなかろうとともかくも毎年行われる○○賞からは
完全にシカトされた(歴史なんぞに興味がない御用ドラマライターは「空気」を読むので、三谷真田丸を絶賛し、
また売れっ子の森下を貶したりはしない)。
このような意味では評価されなかった不遇の大河、それが平清盛だ。

他方、最近再評価されているというのも、まだまだ一面の真実にすぎない。
CS再放送が特番を組んでの異例とも言える体制をとったこと、放送時再びツイッター界で熱狂的な反応を
巻き起こしたこと、さらにNHKによるDVD再販戦略の最重要アイテムに位置づけられて(今でもそう)、
好調な売れ行きを達成していること。
これらは再評価されていることの証となる。
しかし、NHK自身が地上波再放送する時まで、本当の再評価は未だなされていないとみなすべきだろう。